世界の中心で愛をぼやく|記憶にぼやく 〜思い出せそうで思い出せない〜

セカぼや

どうも、イケオジ風観光案内人のぶるさんでございます。

最近ですね、増えてきたんですよ。

「出てこないやつ」が。

いや、記憶が無くなったわけじゃないんです。
ちゃんとあるんです。

ここまで出かかってるんですよ。

喉までじゃないですね。
もう、口の中くらいまで来てる感じです。

なのに出てこない。

あれです。

「あれ」「それ」「あの人」です。

会話の中で、やたら増えてくるんです。

「あれ知ってる?あの人、あれに出てた人」
って、自分でも何言ってるか分からん状態です。

相手も相手で優しいもんだから、

「あー、あの人ね」って合わせてくるんですよ。

いや、分かってないでしょ。

お互い分かってないのに、会話だけ進んでいくこの感じ。

すごいですよね。

で、だいたいこういうのって、思い出そうとすればするほど出てこない。

「あれだよ、ほら、あれ…」って粘れば粘るほど遠ざかる。

のぶるさんは夜の町がよく似合うと言われたんですがうれしくない!

実は以前、一人で飲みに行ってた時なんですが。

前から「のぶるさ~ん」と声をかけられたんです。

「あ~、どうしたんですか?こんなところで奇遇ですね」なんて、
とりあえず自然に返すわけです。

でも内心は、もう大パニックです。

「……この人、名前なんだっけ?」

分かっている流れで話を進めてしまった手前、今さら聞けないんですよね。

そのままの流れで、一緒に飲みに行くことになりまして。

仕事の話や趣味、今困っていることなんかも、いろいろ分かりました。

でもずっと頭の中では、

「……名前なんだっけ?」

これが離れない。

何時間も一緒にいて、結局そのまま家路に着きまして。

家に帰って、ふとした瞬間に、

「あっ!!」

思い出したんです。

その人の名前。

……日本で3本の指に入る多い苗字でした。

いや、なんで出てこんかったん自分。

もうね、自分の記憶力というか、残念さにちょっと愕然としました。

で、こういうのに限って、あとからスッと出てくるんですよね。

でもその時にはもう遅いんですよ。

会話はとっくに終わってますから。

ようやく思い出した名前。でも時すでに遅し。
これからは『あれ・それ』を減らすために、日頃から脳を活性化させておくべきか?
それとも、サッとメモを取る習慣をつけるべきか?

「あっ!!」の行き場がない。

結局、小声で言うんですよ。

「……○○だったわ」って。

誰にも拾われないやつです。

あの瞬間、ちょっとだけ自分の中で完結します。

『あ~、どうも!』なんて笑顔で返しながら、脳内はフル回転。
そんな冷や汗ものの夜を支えるのは、せめてお洒落なグラスや酒の肴。
記憶は曖昧でも、その場の雰囲気だけは『デキる男』でありたいものです。

「まあ、思い出せたからいいか」って。

でもきっとこれ、増えていくんでしょうね。

「あれ」と「それ」で会話する日も、そう遠くない気がします。

そのうち、

「昨日のあれ、あれだったよね」
「そうそう、あれね」

で成立する日が来るのかもしれません。

…いや、それはそれで、ちょっと怖いですね。

次にその彼に会った時は、堂々と名前を呼んでやりたい。
いや、いっそのこと環境を変えて、
新しい出会いや記憶を上書きする旅に出るのもアリかもしれません。

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では、次の探訪でお会いしましょう。

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