【第2話】山道でまさかの遭遇|スリップするシカさんと見つめ合った朝

エッセイ

── のぶるさんの焚き火の前だから話せる小話 ──

どうも、イケオジ風観光案内人のぶるでございます。

のぶさんは動物との遭遇が以外に多い

あれは、朝のキャンプ場探訪に出かけた日のことでした。
以前から気になっていたエリアには、行ってみたいソロキャンプ場や観光スポット、そして今どきのグランピング施設まで点在していて、なかなかに誘惑が多い。

「まずは、あのキャンプ場から行ってみるか」

そんな軽い気持ちでハンドルを握ったのが、すべての始まりでした。


朝の山道は、だいたい何か起こる

前日はしっかりめの雨。
山へ入るにつれて、路面は濡れているわ、落ち葉は滑るわ、倒木は転がっているわで、なかなかにワイルドな状況。

「まあ、自然相手だし。これも探訪のうちじゃろ」

そう自分に言い聞かせながら、慎重に車を進めていた、そのときでした。


まさかのスリップ事件、発生

カーブを抜けて、「そろそろアクセル踏んでもええかな」と思った瞬間。

目の前に、どん。

シカ。

まあまあ立派なシカさんが、堂々と登場。

こちらがブレーキを踏むと同時に、シカさんもこちらに気づいた様子で逃げようとするのですが……
足が、空回りしている。

完全に、マンガでよく見るアレです。
走ってるのに前に進まないやつ。

雨で濡れたアスファルトに、四苦八苦するシカさん。
その様子を見ながら、のぶるさんの脳内では自然とこう流れました。

「……ドリフじゃん。」


無言のアイコンタクト選手権

数秒後。
シカさんはついに走るのを諦め、こちらをじっと見てきました。

お互い、無言。

のぶるさん:(行っていいよ)
シカさん:(いや、そっちが先でしょ)

そんな空気だけが、山道に流れる。

結局、シカさんは「じゃあ、もういいや」と言わんばかりに、
何事もなかったかのように森の奥へと消えていきました。

……いや、最初からそうしてくれればよかったんよ。


自然は、だいたい真面目にふざけてくる

その後の探訪は、正直ちょっと上の空。
あのシカさんの足の空回りが、頭から離れません。

自然って、厳しい顔をしてるくせに、
ときどきこうやって全力で笑わせてくるんですよね。

ソロキャンプや探訪をしていると、
「なんで今それ起きる?」みたいな瞬間に、よく出会います。

それも含めて、自然。
それも含めて、キャンプの面白さ。


のぶるさん的教訓

自然の中では、
焦って動くと、だいたい滑る。

人もシカも、
落ち着いて様子を見るくらいが、ちょうどいい。

たとえ隣にいるのが、
朝からドリフをやってるシカさんでもね。

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