どうも、イケオジ風観光案内人のぶるさんでございます。
倉敷(児島)、井原。
デニムの町として名を知られる土地を巡ってきました。
そして、ふと思うんです。
「デニム生産量日本一の町・福山は、なぜ語られないんだ?」
事実として、福山はデニム生産量日本一。
それなのに「福山デニム」という言葉は、ほとんど聞こえてこない。
これは一体、どういうことなのか。
今回はその答えを探すための福山探訪です。
名乗らなかった生産地・福山

福山市民に「福山って何の町?」と聞くと、
まず出てくるのは、
鉄鋼、バラ、工業都市――
このあたりでしょう。
もちろん、どれも正解です。
ただ、その少し奥をのぞくと、福山は繊維の町でもあります。
井原がデニムの産地として知られ、
倉敷(児島)がブランドとして語られる一方で、
福山は長い間「支える側」に回ってきました。
縫製、加工、素材。
表に名前は出なくても、モノづくりの現場は確かにここにあった。
だからこそ、
福山デニムは有名にならなかった。
でもそれは、価値がなかったからじゃない。
むしろ逆で、名乗らずとも成立していた町だったんだと思います。
FUKUYAMA MONO SHOPで見えた“今の福山”

そんな福山の現在地を、分かりやすく体現している場所が
福山市内にある「FUKUYAMA MONO SHOP」です。
ここを取材して、はっきり分かりました。
福山のモノづくりは、過去を使い捨てない。
たとえば――

デニムのベルトループ部分を加工して作られたキーホルダー。
一見すると小さなアイテムですが、
「役目を終えた素材に、もう一度舞台を用意する」
そんな意思が伝わってきます。

さらに印象的だったのが、
端切れの布を何層にも重ね、
バイオポリマーを染み込ませて再生する新素材
「NUNOUS SKIN」。
これはもう“再利用”という言葉では足りない。
新しい素材として生まれ変わっているんですよね。

中でも、個人的に一番グッときたのが、
デニムのミミ部分を使ったネクタイ。
正直に言います。
これ、めちゃくちゃカッコいい。
デニムの端材という“脇役”だった部分が、
胸元で堂々と主役を張る。
この発想と昇華のさせ方に、福山のものづくり魂を感じずにはいられません。
しかもですよ。
これをイケオジ風のぶるさんが締めたらどうなるか——
……ええ、妄想しました。
「あれ? これ、イケオジ“風”じゃなくて、本物のイケオジじゃない?」
そんな勘違いを堂々とさせてくれそうな一本。
会長(妻)に真剣に稟議を上げるかどうか、
今もなお心の中で攻防戦が続いております。
しかも、ここはデニムだけじゃありません。
福山の繊維技術を使った、町シリーズの商品も並んでいて、
「福山の今」を、手に取って感じられる場所になっています。
正直、写真というか直にお店を訪れたほうが早い。
そう思わせてくれる店でした。
福山は“昇華する町”だった

倉敷(児島)は、ブランドとして語られる町。
井原は、生地として誇りを持つ町。
そして福山は、
それらを裏で支え、今になって再構築している町。
表に出なかった理由も、
今、語れるようになった理由も、
どちらも福山らしいなと感じます。
デニム日本一を名乗るわけでもなく、
派手な主張をするわけでもない。
でも、
「モノづくりを続けてきた町」としての厚みは、確実にある。
FUKUYAMA MONO SHOPで見たのは、
そんな福山が、ようやく自分たちの言葉で
語り始めた姿だったのかもしれません。
デニムの裏側にあった、名乗らなかった町
倉敷、井原、福山。
この三つの町を巡って、
デニムの見え方が少し変わってきました。
次にデニムを手に取るとき、
その裏側にある“名乗らなかった町”のことも、
ほんの少し思い出してもらえたら嬉しいですね。
では、また次の探訪で。





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