福山探訪|神辺の宿場町で造られる酒「天寶一」を訪ねて

探訪

どうも、イケオジ風観光案内人のぶるさんでございます。

今回はゆったり福山探訪。
テーマはお酒、訪れたのは神辺に酒蔵を構える「天寶一(てんぽういち)」です。

正直に言えば、天寶一は「特別な日に飲む酒」というより、
気づけばいつもそこにある酒。
だからこそ、あらためて酒蔵を訪ねてみようと思いました。
福山という町と、この酒の関係を、ちゃんと自分の足で確かめたくなったんですよね。


神辺という町に、酒があった理由

神辺本陣も至近距離!

神辺といえば、かつての宿場町。
参勤交代の時代、人が集まり、泊まり、語り合った町です。

実際に歩いてみると、神辺本陣もすぐそこにあって、
「ああ、ここに酒蔵があるのは自然だな」
そんな感覚が、すっと腹に落ちました。

人が集まるところに、酒が生まれる。
地図を見たときの納得感と、実際に立ったときの空気感。
その二つがきれいに一致していて、妙にうれしくなったのを覚えています。

……まあ、創業は1910年みたいなんですけどね。
歴史ロマン全開で語りすぎると、ちゃんとツッコミも入れとかないとですから。


正直に思った。「この川で、日本酒できるん?」

福山といえば芦田川。
正直に言いましょう。
かつて「日本で二番目に汚い川」なんていう、
まったくありがたくないイメージがついてしまった川です。

まあ、今はそんなことないんですけどね。
いろんなひとの協力のもと、水質改善に取り組んでいるんです。

そんな悪名高い川なのに、酒はマジでうまい。
これは昔から思ってました。
「なんで?」って。

よくよく話を聞いてみると、
天保一では岩盤を二つ超えた地下200メートルの
古代水 を仕込み水に使っているとのこと。

……地下200メートル???
いや、水へのこだわり、すげぇな。

川のイメージと、実際の酒の味。
このズレが、なんとも福山らしい。
条件が良いとは言えない中で、工夫して、続けてきた。
そんな町の姿が、そのまま酒になっている気がしました。


天寶一は、特別じゃない。行きつけに“必ずある酒”

のぶるさんの行きつけの店には、だいたい天寶一があります。
だから、飲まない日がほとんどない。

特別に語られることは少ないけど、
信頼されている酒 という立ち位置なんでしょうね。

グレードによって表情も変わるし、
「今日はこれでいこうか」と選べる幅もある。
気取らないけど、雑じゃない。
そういう酒って、実は一番強いと思うんですよ。


酒蔵に行って、はじめて見えた天寶一の素顔

上の看板なかったら通り過ぎてたわ

天寶一の本社は、昔ながらの細い道が続く一角に、
ひょっこり現れます。

正直、看板がなければ通り過ぎていたかもしれません。
でもそれは、存在感がないというより、
町に溶け込みすぎている という感じ。

中に入ると、澄んだような静けさ。
酒蔵だから当たり前かもしれませんが、
独特の落ち着いた空気が、全体を包んでいました。

ここで試飲できんかな?

棚には、いろんな天寶一がずらり。
心の中で
「全部飲んでみてぇ」
と叫んでいたのは内緒です。

だってさ、
普段お目にかかれないやつもありそうじゃないですか。
酒飲みで、これ我慢できる人、います?
……いないですよね。

「こほん、すいません。取り乱しました。」

これはのぶるさんも飲んだことない

受付前には、
福山限定商品の ばら酵母仕込み日本酒『ローズマインド』
これもまた、心をざわつかせる一本でした。
「これも飲みたい。」


焚き火の前にも連れていきたい酒

前から知ってたけどついに手に入れた一品です。

今回、個人的にグッときたのが TAKIBI酒
名前からして、もうずるい。

TAKIBI酒という言葉を聞いたとき、
真っ先に思い浮かんだのは焚き火の前の景色でした。

せっかくなので、お店の方に聞いてみました。
「このお酒、どんな料理に合いますか?」

こんな感じのヤツにあいそうだわ。

返ってきたのは、
肉系の料理、特にスパイスを効かせたものとのこと。

その瞬間、もう想像は完成してしまっていて。
焚き火の前で焼く肉。
じゅっと立ち上がる音と香り。
そこにスパイスをひと振りして、この酒をひと口。

なるほど、これは“TAKIBI酒”だな、と。
特別な日に飲む酒というより、
火を囲む時間に自然と寄り添う酒。

今回は実際に一本購入。
次のキャンプ旅に連れていく理由が、ちゃんとできました。

次のキャンプの食材は、
もう悩む必要はなさそうです。
肉で、決まりですね。


酒を通して見えた、福山という町

天寶一を通して見えた福山は、
やっぱり 名乗らない町 でした。

条件が良くなくても、派手じゃなくても、
黙々と続けてきた。
この構造、どこかで見たことがあるなと思ったら、
デニムと同じなんですよね。

前に出るより、支える側。
でも、なくなったら困る存在。

福山探訪は、
派手じゃないけど、確実に深い。
そんな町の一面を、
天寶一という酒が、静かに教えてくれました。

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