第3話:戦斧(ナタ)で愛をぼやく

エッセイ

どうも、イケオジ風観光案内人のぶるでございます。

近ごろ、獣害のニュースを見るたびに背筋が寒くなるでございます。
だからこそ、山へ入る際の私の腰には、ひときわ目を引く一本が提げられております。
刃渡りの長い特注のナタ。重心のバランスが絶妙で、まるで私の腕の延長のように馴染む。

「これぞ、私専用の戦斧……という設定でございますな」
そう呟きながら、平社員は少しばかり戦士の気分を味わっているのでございます。

しかし、この頼もしき相棒の戦歴の九割は、実に平和的。
今日もその切れ味で、分厚いステーキ肉をスパスパと裁き、
私の食卓を静かに守ってくれているでございます。

……クマよ、イノシシよ、相棒に本来の出番を与えるなよ。
秘密兵器は、秘密兵器のままで終わるのが一番でございます。

では、次の探訪でお会いしましょう。

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