── のぶるさんの焚き火の前だから話せる小話 ──
どうも、イケオジ風観光案内人のぶるでございます。

あれは、朝のキャンプ場探訪に出かけた日のことでした。
以前から気になっていたエリアには、行ってみたいソロキャンプ場や観光スポット、そして今どきのグランピング施設まで点在していて、なかなかに誘惑が多い。
「まずは、あのキャンプ場から行ってみるか」
そんな軽い気持ちでハンドルを握ったのが、すべての始まりでした。
朝の山道は、だいたい何か起こる
前日はしっかりめの雨。
山へ入るにつれて、路面は濡れているわ、落ち葉は滑るわ、倒木は転がっているわで、なかなかにワイルドな状況。
「まあ、自然相手だし。これも探訪のうちじゃろ」
そう自分に言い聞かせながら、慎重に車を進めていた、そのときでした。
まさかのスリップ事件、発生
カーブを抜けて、「そろそろアクセル踏んでもええかな」と思った瞬間。
目の前に、どん。
シカ。
まあまあ立派なシカさんが、堂々と登場。
こちらがブレーキを踏むと同時に、シカさんもこちらに気づいた様子で逃げようとするのですが……
足が、空回りしている。
完全に、マンガでよく見るアレです。
走ってるのに前に進まないやつ。
雨で濡れたアスファルトに、四苦八苦するシカさん。
その様子を見ながら、のぶるさんの脳内では自然とこう流れました。
「……ドリフじゃん。」
無言のアイコンタクト選手権
数秒後。
シカさんはついに走るのを諦め、こちらをじっと見てきました。
お互い、無言。
のぶるさん:(行っていいよ)
シカさん:(いや、そっちが先でしょ)
そんな空気だけが、山道に流れる。
結局、シカさんは「じゃあ、もういいや」と言わんばかりに、
何事もなかったかのように森の奥へと消えていきました。
……いや、最初からそうしてくれればよかったんよ。
自然は、だいたい真面目にふざけてくる
その後の探訪は、正直ちょっと上の空。
あのシカさんの足の空回りが、頭から離れません。
自然って、厳しい顔をしてるくせに、
ときどきこうやって全力で笑わせてくるんですよね。
ソロキャンプや探訪をしていると、
「なんで今それ起きる?」みたいな瞬間に、よく出会います。
それも含めて、自然。
それも含めて、キャンプの面白さ。
のぶるさん的教訓
自然の中では、
焦って動くと、だいたい滑る。
人もシカも、
落ち着いて様子を見るくらいが、ちょうどいい。
たとえ隣にいるのが、
朝からドリフをやってるシカさんでもね。



コメント