理想のソロキャンプ vs 現実のソロキャンプ問題〜のぶるさん、今日も本能寺で燃える〜

エッセイ

── のぶるさんの焚き火の前だから話せる小話 ──

どうも、イケオジ風観光案内人のぶるさんでございます。
キャンプ歴がそこそこ長くなってきた今でも、毎回思うことがあります。

理想のソロキャンプと、現実のソロキャンプ。
この差、なかなか埋まりません。

むしろ、年々広がっている気さえします。
でも、不思議なことに――
それでもキャンプはやめられないんですよね。


理想のソロキャンプという名の完成形

でっかいテントを一人で張るときは風があると大変なんだよね

まずは、のぶるさんの頭の中にだけ存在する「理想」から。

今日は快晴。
秋のポカポカ陽気で、風もほぼなし。
湿度はちょうどよく、虫は行方不明。

前日まで雨予報だったのに、なぜか当日だけ晴れる。
念のため、いつもの湖畔キャンプ場に電話してみると、

「本日、完ソロです」

はい、優勝。

絶景サイトを独り占め。
体調も万全、腰も膝も超ご機嫌。
設営はスムーズで、体は自然と温まる。

この流れで飲む設営後の一杯。
もうね、説明不要です。

夕方になり、焚き火の準備。
薪は節なし・乾燥完璧。
パカン、と気持ちよく割れる。

火は静かにパチパチと揺れて、
「これぞキャンプのBGMやな」とひとりでうなずく。

食材は使い切れる分だけ。
家に帰ってから会長(妻)の取り調べも回避。
これ、地味に大事。

夜は芝生サイトでカンガルースタイル。
気温ドンピシャ、寝袋ふかふか。

そして朝。
腰が――
死んでない。

奇跡の爆睡。
テントを開けると、朝日がすっと差し込む。

「……最高やったな」

これが、のぶるさんの理想のソロキャンプです。
理想だけなら、毎週でも行きたい。


現実のソロキャンプ、だいたい本能寺

遠くには青空っぽいのが見えてるけどかなり微妙な天気

さて、ここからが現実です。

「今日は絶対キャンプへ行く」
そう決めた日に限って、天気が怪しい。

なぜか。
のぶるさん、筋金入りの雨男だからです。

今回は雨はギリ耐えそう。
ただし――風が強い。

テントは風に煽られ、なかなか立たない。
押さえながらの設営で、体力とメンタルが削られていく。

設営が終わったころには、すでに疲労困憊。
この状態で酒を飲めば、悪酔い確定。

さらに追い打ち。

今日使おうと思っていた薪。
触った瞬間、分かる。

「……湿ってますやん」

割れば節だらけ。
火をつければ暴徒化。

パァン!
パチィン!
パァァン!

火の粉、反乱。

その瞬間、のぶるさんの頭に浮かぶ構図。
明智光秀に謀反を起こされる織田信長。
場所は当然、本能寺。

結果――
テントに穴が開きました(泣)

気を取り直して料理へ。
クーラーボックスを開ける。

「……肉、多くない?」

たぶん、気が大きくなって追加購入。
未来の自分へ問題を丸投げした瞬間。

これはもう詰み。
明日ののぶるさんは、会長(妻)の
かつ丼付き取り調べコース 確定。

酒も減っていない。
冷蔵庫圧迫による余罪追加も確定。

もう寝るしかない。

今日はコットで……
と思ったら、ワイドじゃないコット。

寝返り、不可。

夜中、風で「ガタガタ……」
目が覚めた瞬間、悟る。

「あ、腰……イタイ」

キャンプとは。
理想とは。
人生とは。

そんなことを考えながら朝を迎える。


それでも、また行きたくなる理由

キャンプに天候は関係ない!だってどんな時でも違う楽しみがあるものさ

不思議なもので、
こんなキャンプでも――

結局、楽しい。

理由はよく分からない。
でも確実に楽しい。

だから、帰り道にはこう思っている。

「さて、次はどこのキャンプ場へ行こうかな」

理想と現実のギャップに燃やされながら、
今日ものぶるさんは、本能寺を生き延びています。

では、また焚き火の前で。

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